こどもとのんびりさんぽできるじかんはたったの3年

こどもとのんびり歩く…

めまぐるしく忙しい生活のなかで
深呼吸することも、空を座って見上げることも、木や花を見て止まることも
すっかりなくなった。

ひとりめが幼稚園にあがるまでは、のんびりとさんぽしたりもしていたけれど、
ふたりめ、3人めとなるにつれて、

いつのまにか、自転車や車で、目的地の行き先へ直行するだけになっていた。
景色は、そこまでの通過点でしかなかった。

自転車や車で目的地へむかう、
とまることなどほとんどない。
歌を歌ったり、「あ、みてみて」なんて鳥や雲をみあげることはあっても、
ありやちいさな宝石(石)にきづくこともない。

今日、ひさしぶりに、4歳の末っ子と
行き先もなく、ただのんびりと歩いた。
いくあてもなく、こどものうしろをただついていく。

こどものペースでゆっくりと、
空を見上げ、地面をじっくり見つめると、
大人の目にはまったく入らないものが
彩り豊かに見えてくる。

「うわ~」「おもしろい」「すごい」「みてみて」「きれ~」「きも」

小学生になっちゃったら、ひとりで通っちゃうものね。
こどもとこうして毎日わくわくのんびりおさんぽできる賞味期限は、
100年時代の中の、たった数年。

妊娠して、子どもが生まれて、産休、育休、復帰。
この時期に、子育てと仕事の両立については
たくさんのママが本気で悩むこと。

ママの心の健康が一番こどもにとっても大切だし、
ママの幸せが、本当に子どもに影響すると思うから、

ママが一番居心地がよくて、幸せって満たされている形を
ひとりひとりが探して見つけていったらいいとおもう。

みんなちがって、いいとおもう。

けれど、あえて、声にしてみよう。

こどもとののんびりさんぽのじかん。

3歳までのおやこのじかんって、
大人のペースで進まなくて、しんどいことたくさんあるけれど、
やっぱり、「こどものペースで」ママもゆったりと過ごすのっていいとおもうんだぁ。

こどもにあわせてあげる、じゃなくて、
こどものおかげでのんびりすごせた、という3年間。

やらなきゃいけないこと、ほっぽりなげて、
昼寝して、おっぱいあげて、昼寝して、
ごはんいっしょにつくって、昼寝して、
散歩して、家事やって、いっぱいいっぱいになって泣いて。
イライラして怒って、
うまくいかなくて泣いて。
寝不足でイライラして、そして寝る。

同じ世代のこどもがいるひととともだちつくって、
おしゃべりして、買い物行って、
公園でだらだらして。

たくさん怒ってしまって、自己嫌悪になって
たくさん悩んで、たくさん考えて、たくさん泣いて。

そんな3年間がとても愛おしい。

仲間ができて、愚痴言いあって、悩みを相談して、
一緒に感動して泣いて、一緒にたくさん走って、たくさん笑って。

そんな時間が、人生の中でとっても豊かなのではないかなぁっておもう。

1週間の中の1日でも、2日でもいい。
携帯おうちに忘れて、こどもとつなぐ手とこっちを見上げる顔をみながら

ゆったりとおさんぽ。
おんぶしたり、
足の上に、こどもの足をのせて歩いてみたり、
忍者ごっこで電信柱に隠れたり、
こどもを隊長と呼んでうしろをまねして追いかけてみたり。

あっというまに、離れていく 今しかない “小さな子の子‘‘ とのじかんを
あっというまにおわってしまう、のんびり過ごせるじかんを
どうかいつでもできる大人の時間で埋めてしまわないでほしいなぁなんておもっちゃう。

 

飽き飽きするまで
のんびりと、
予定を立てず、
ただこどものペースで
こどものやりたいことにつきあう

 

そんな過ごし方、
たった数年のこんなじかんを
わたしも
もっともっとたいせつにしたかったなぁとおもう

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